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日本のクラフトビール市場にロシアが参入?!

日本のクラフトビール市場にロシアが参入?!

皆さん、こんにちは。学生インターンの玉生です。
今回の記事では日本のビール市場についてお伝えしたいと思います。
現在、MTC Japanではサンクトペテルブルクのクラフトビールメーカー「バクーニン(БАКУНИН)」からの依頼を受けて、日本へのロシア、サンクトペテルブルクのクラフトビールを輸出を考えています。それに先立ち、日本のビール市場について調査した結果をこちらで紹介していきます。バクーニンのビールについてはこちらをクリック! Instagram

ロシアのビール事情についてはこちらの過去の記事をチェック

【日本国内の動向】
2018年から2019年のビール業界の市場規模(主要企業4社の売上合計)は3兆2099億円。
国内のビール業界はアサヒ、キリン、サントリー、サッポロの大手4社で合計99%を占める寡占市場になっています。一方で、2018年度の海外からのビール輸入金額の累計は60億4000万円と、日本全体の市場規模と比べると非常に小さいことが分かります。ちなみに、Zion Market Researchによると世界のビール市場は、2016年のデータでは約56兆円といわれています。

1953年から2018年のビール大手4社の市場シェア推移

まず前提として、ビールとは種類に応じて①ビール ②発泡酒 ③新ジャンル(第3のビール)に分かれていることを知っておかなければなりません。その主な違いは原料である麦芽の比率で、麦芽比率が一定量を超えるものを①ビール、そうでないものをその比率に応じて②発泡酒、③新ジャンルに分類しています。これは日本の酒税法によって決められています。

ビールの種類ごとの販売数  縦軸は百万函(ビールの単位 1函=12.66リットル)

 出典 http://nomad-salaryman.com/beer-industry-2019

市場規模は2005年から2018年まで14年連続で減少しており、今後も減少が予想されています。原因として、若者のビール離れ、飲酒人口の高齢化、消費者の節約傾向などが挙げられます。また、グラフ上にはありませんが、ノンアルコールビールも出荷量が減少しています。1994年にビールより価格の安い発泡酒、2003年にはより安価な新ジャンルとよばれるビールが発売されるようになりました。そして、2018年には発泡酒と新ジャンルの売上がビール市場の50%を占め、ビールを逆転するようになったのです。

【国内ビールの税金】

さて、皆さんが普段飲んでいるビールのはいくらくらいの税金がかかっているのでしょうか。

現在      ビール77円、発泡酒47円、第3のビール28円 (350㎖缶あたり)
2020年10月  ビール70円、発泡酒47円、第3のビール37.8円 (350㎖缶あたり)
2026年10月  すべて54.25円に統一される。

【日本のクラフトビール】
日本のクラフトビール人気は長野県の「ヤッホーブルーイング」が火付け役でした。キリンビールの調査では、日本国内でのクラフトビール認知率は2019年6月時点で90%を超え、クラフトブルワリーの数も2019年4月時点で381社と3年前の約1.5倍に増加しているようです。また、店でビールを造り提供する形態のお店、ブルーパブが最近とても人気になっているようです。 その場で造って飲むのでフレッシュで劣化が無いビールが飲めるお店で、東京都内だけでも330店舗以上でクラフトビールが提供されています。出典https://www.kirin.co.jp/company/news/2019/0827_01.html

 

参考:日本のクラフトビール市場(英文 2018)

こちらは英文の記事になりますが、日本のクラフトビールの市場について非常にわかりやすく書かれています。興味がありましたら、ご一読ください。
Japan Cracking Open Japan’s Craft Beer Market

以下要旨

基本情報 :2016年のビールの日本人1人当たり消費量は41.4ℓで、ここ10年で世界で7番目の消費国である。

国内市場:大手4社(アサヒ39%, キリン31%, サントリー16%,サッポロ12%)が大部分を占めており、その他の小規模な会社で残りの2%が生産されている。 キリンは小さな地元醸造家、アサヒはブルーパブにそれぞれ投資しており、サントリーはクラフトセレクトとよばれるペールエール、ウィートエール、ゴールデンエールを造り、販売している。日本国内の企業が強いため、輸入ビールが占める割合はわずか1.4%程度。日本の小規模醸造家の数はここ10年で260から174にまで減った。一方でクラフトビールを扱うレストランやショップの数は増えてきている。日本のビールは瓶詰めから小売販売までは5~7日程度。

日本への輸出:2017年のビール1リットルあたりのアメリカからの輸入価格が高いということから、データは存在しないものの、プレミアムなクラフトビールがアメリカから輸出されていることは確かである。日本のバイヤーを見つけたいなら展示会に参加するのがよい。ハロウィンなどあるシーズンに向けた販売だけなら輸送費も安く抑えられ、効果的に販売することができる。

【大手4社のクラフトビール戦略】
アサヒ
東京第1号地ビールを生んだ「隅田川パブブルワリー」に加え、2017年、茨城県守谷市に最新鋭設備を備えた小規模醸造所「茨城マイクロブルワリー」を新設した。

キリン
2014年からスプリングバレーブルワリーをオープン、2017年から Tap Marché(タップ・マルシェ) とよばれるビールサーバーを飲食店向けに開発した。2020年、このビールサーバーの新規取扱店舗数は昨年と同じレベルの6,000店舗と目標を設定した。また、キリンビールの扱うブルックリンブルワリーの2019年の販売を前年比163%と予測。好調の要因の一
つは、このブランドスタイルに共感した主に20〜30代の若年層ファンを獲得できていることと分析。2020年2月1日には日本橋兜町に世界初のフラッグシップ店「B」をオープンした。

サントリー
東京・武蔵野工場で作る「TOKYO CRAFT」ブランド。2020年は特に世界的なイベントやスポーツの大会が開催される“東京”で造るビールとして、前年比142%の16万ケースを目標に設定。

サッポロビール
当初子会社としてスタートしたクラフトビール事業の中から生まれたInnovative Brewerのブランドが注目されている。2017年にサッポロビールの傘下となったアンカーブルーイング(アメリカ)のビールの販売を今年3月3日からサッポロビールが担うこと。その他、「サッポロクラシック」は、北海道限定でありながら全国に熱烈なファンが多く、19年連続売り上げアップで推移。出典 https://www.jbja.jp/archives/28340

参考:日本の輸入ビールの統計資料(東京税関 2012)
こちらは少し古い資料ですが、輸入ビールについての大変興味深い内容になっています

【輸入ビールの動向】
さて、ここからは日本のビールの輸入についてです。

こちらは2019年1月の国外からのアルコール輸入の内訳についてのグラフです。40%近くをワイン系の飲料が占めていることが分かります。ビールは全体量の6%のようです。やはり、日本のマーケットは大手4社の力が強いため海外からの新規参入はハードルがあるのかもしれません。平成31年1月分 酒類輸入通関統計 品目別合計表 (速報値)

財務省貿易統計より当社作成

こちらのグラフは2019年の輸入統計の上位10ヵ国にロシアを加えたグラフです。北米地域からの輸入が多く、ロシアは全体のランキングでは34位で、日本のビールの市場では主要国とは言えません。

財務省貿易統計より当社作成

過去5年間のデータでは上位4か国は入れ替わりがありますが、下位2ヵ国は例年ドイツ、イギリスの順番になっています。2018年から2019年にかけてアメリカからの輸入量が大きく増加していますが、これは年々アメリカ全体のビールの国際市場が大きくなっており、アメリカが日本向けの輸出を増やしたことが理由だと考えられます。
American Craft Beer Exports Surpass $125 Million

財務省貿易統計より作成

主に伝統的なビール醸造国であるアイルランドやベルギー、イギリスを原産国とするものの単価が高く、より付加価値があるといえるでしょう。 一方で、韓国やタイの単価が安いのはプライベートブランドとして日本からの受託生産を行っており、大量生産によるコスト削減の効果が現れています。

【ビールの輸入に関する税金】

(注3)輸入しようとする貨物の種類などにより税率が異なりますので、最寄りの税関相談官までお問い合わせください税関

3105 酒類の輸入について(カスタムスアンサー)

ビールを個人輸入する場合は、日本で一般的にビールを購入する場合と同様、350mlあたり約77円の酒税がかかります。

 

さて、ここからはロシアのクラフトビール市場に注目してみましょう!

2017年にロシアではノンアルコールビールが流行り、翌年には主要なビールメーカーがノンアルコールビールの生産に参入しました。そして、今現在 波に乗っているのがクラフトビールなんです!!あるリサーチによると、調査対象の80%以上の人が今後もいろいろなクラフトビールを試飲していきたいと答えました。

中でもロシアで人気となっているのがニューイングランドIPAのようです。柑橘系でみずみずしく、苦みも少なく濁りのある点が特徴ということです。また最近の変わった傾向として、野菜(トマトやキュウリ、キャベツなど)を加えた酸味のあるビールが出始めたそうです。季節にもよりますが夏にはライトで酸味のある種類が流行り、冬は濃厚で比較的度数の高めのビールが流行るようです。野菜の入ったビール・・・ 気になりますね。

出典 https://quickresto.ru/news/kak_kraft_zanyal_svoyu_nishu/

 

また、前回の記事ではクラフトビールの製造、販売に関して特別な許可が必要ないということでしたが、現在では、もとの製法に新たに何か加えた場合には再度登録が必要で、登録料も必要なようです。この登録料が小さな醸造家にとっては大きな負担になっているようです。 出典 https://vzboltay.com/alcohol/pivo/584-chto-znachit-kraftovoe-pivo.html

 

いかがでしたでしょうか?

この記事を通して、ロシアのビールに興味を持って頂ければ幸いです。

 

そして、どうかロシアのクラフトビールが届くのをお待ちください!我々、MTCJapanが必ずや日本にお届けしますので!

最後まで読んで下さりありがとうございました。

MTCJapanは日本人によるロシア現地法人として、日本人が細やかなサービス・サポートをすることが出来る唯一の企業です。

MTCJapanでは現地に幅広いネットワークを持ち、様々な要望に対応できる日本人スタッフが全て日本語で対応をさせて頂きます。

サンクトペテルブルグ日本領事館、日本センター、日本商工会加盟し、安心と実績のあるビジネス展開し、全てのスタッフが日系企業での豊富な業務経験をもち、迅速対応致します。

様々な日系、ロシア系企業との専属業務提携があり、専門家による迅速な露和・和露翻訳・通訳等もサポート致しますので、ロシアでのメディカルツーリズムやビジネス展開、イベント開催、現地視察から旅行まで何でもお気軽にご相談下さいませ。

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